目上の人に贈るときは注意が必要!
求められるのは内祝いの基本的なマナー

目上の人に内祝いを贈る際は、基本的なマナーを守ることが大切です。まず注意したいのが、内祝いを贈る時期ですね。失礼にあたらないタイミングの目安は、お祝いを頂いてから1ヶ月以内。しかし早すぎるタイミングで内祝いを贈ってしまうと「お祝いを期待していたのかしら」と、いぶかしがるご年配の方もいるようです。早めに内祝いを贈りたい場合でも、お祝いを頂いてから1週間ほどは品物を贈らないように間隔を空けた方が無難です。
目上の人に内祝いを贈る場合は、お礼状やメッセージカードを添えましょう。品物を贈るだけでなく、感謝の気持ちを一緒に伝えることがポイントです。また、お祝いの額よりも少なすぎる金額の品物を贈るのはマナー違反です。さらに、もらった金額より高い品物を選ぶことも失礼にあたります。相手から頂いた額の「半分から3分の1以下」となるように、金額相場を考えながら内祝いの品物を選びましょう。
目上の人に対して避けるべき贈り物とは
目上の人に贈りたい内祝いを選ぶ際は、縁起が良くないとされる品物を、ある程度把握しておくことが重要です。例えば、陶器や包丁といった、「割れる」「切れる」という言葉を連想させる品物です。そして香典返しとして用いられることが多い「お茶」もまた、内祝いに相応しくないとされる品物のひとつです。しかし縁起が重んじられることが少なくなった昨今では、お祝い事に陶器やお茶を贈る場面はさほど珍しいものではなくなりました。
目上の人の好みが分かっている場合は、縁起にとらわれることなく、常識的な範囲で相手が喜ぶ贈り物を考えてみるのも良いでしょう。ただし、礼儀作法を重んじる目上の人に対して、「金券」を贈る場合には注意が必要です。金額が目に見えて分かる金券を、無作法と感じるご年配の方もいるからです。実用的な金券を好むご年配の方もいますが、目上の人に対しては、なるべく金券を贈ることは避けましょう。